福岡市のほぼ中央に位置する舞鶴公園は市内でも有数の花見の名所で、毎年国内外を問わず、たくさんの人々が城内を訪れます。季節ごとにさまざまな花が楽しめ、都会の真ん中に居ながら、春夏秋冬の四季の自然をじっくりと味わうことができるのは貴重なことです。
今回は、そんな福岡市のおすすめ花見スポットの1つ「舞鶴公園」の季節の花々をご紹介します!
Contents
舞鶴公園までのアクセス
最寄りのバス停は「大手門・平和台陸上競技場入口」
地下鉄空港線を利用するのであれば、大濠公園駅と赤坂駅どちらからも8分程。西鉄バスを利用する場合は、路線にもよりますが、最寄りのバス停は「大手門・平和台陸上競技場入口」で降車後、徒歩5分程です。「福岡城・鴻臚館前」でもいいですが、赤坂駅寄りになるのでちょっと距離が離れてしまいます。
お堀の前で水を飲みに来たサギに遭遇!
時々、舞鶴公園のお堀で出くわすのがサギで、遭う確率は低いので見れたらラッキーです!
この睡蓮の咲く4号堀のところで左折する
今回は藤と牡丹、芍薬を観に藤園と牡丹芍薬園へ!
進んで行くとまず牡丹・芍薬園が見えてくる
今回の行き先は、藤園と牡丹芍薬園なので、4号堀のところで南方向に曲がり、そのまま真っすぐ進みます。先に見えてくるのは「牡丹・芍薬園」で、そのさらに先に藤園がありますが、今回は藤園からスタートしましょう。
名島門前の案内板左側に藤園がある
看板の向こうに藤園が広がる
香りも芳しく幻想的な「藤園」
何かが宿ったかのような幽玄さが漂う藤の花
お天気が良く、藤の花もまだギリギリ美しい姿を見せてくれました!芳しい香りも漂う藤園。市内にこんな場所があるのは嬉しいところです。赤い布がかかった椅子も用意されているので、座って楽しめましたよ!
繊細で優美なラベンダー色の藤
舞鶴公園の藤の花は30本で、そのうちの10本はもともと東公園にあったものを明治時代初期に移植してきたのだとか。ということで、藤の花の1/3は、樹齢150年ぐらいの老木なのだそうです。明治時代から艶やかな姿で人々を魅了してきたのですね!
麗しい大輪の花を咲かせる「牡丹・芍薬園」
先程の場所に戻って「牡丹・芍薬園」へ
入口から入った時の木漏れ日が美しい
こちらは黒田如水(黒田官兵衛)の隠居地だった場所
黒田如水(黒田官兵衛)が晩年に過ごしたと伝わる屋敷跡地に作られた牡丹・芍薬園は、1985(昭和55)年に整備された美しい庭園です。牡丹・芍薬がそれぞれ約20種、2,000株も植えられており、華やかで麗しい大輪の花を咲かせます。
牡丹の花の美しさにうっとりするのはきくまるのみならず!
その美しさは光り輝くようで、これからより一層見頃を迎えると、さらに色んな種類の牡丹を楽しめます。芍薬は一部のみ咲いており、見頃はこれからのようです。今見てくれている方は、これから満開を迎える牡丹・芍薬を存分に堪能できますよ!
近くで見ると一際美しさが際立つ
今は満開を迎えた種類は多くありませんが、色とりどりの牡丹や芍薬が競い咲くのが楽しみです。
これから舞鶴公園を彩る花々たち
花菖蒲
多門櫓とのコントラストも美しい
5月の中旬頃から6月の上旬にかけて見頃を迎えるのが花菖蒲。凛とした菖蒲の花の種類は15種類で、非常に艶やか。落ち着いた紫色と清らかな白の花菖蒲の競い咲きが実に見事です。
人々を魅了する色とりどりの花菖蒲
花菖蒲園は梅園よりも奥まった場所にあるため、少し歩きますが、清楚で美しいその姿を見たら、疲れなんていっぺんに吹き飛びます!多門櫓とのコントラストも素晴らしいです。
紫陽花
6月に見頃を迎える舞鶴公園の紫陽花は、下之橋御門と牡丹芍薬園の2箇所に咲きます。どちらも距離としては離れていないのが有り難いですね。青々とした紫陽花や水色、ピンク、紫などの紫陽花に癒やされます。
蓮の花・睡蓮
夏にびっしりとお堀を埋め尽くす蓮と蓮の花
今もすでにそれぞれのお堀に蓮が根を張り始めていますが、7月になると午前中に神秘的で美しい蓮の花が咲き、私達を魅了します。また、4号堀に咲くのは黄色の睡蓮で、それぞれに違う魅力を楽しめますよ。
椿・山茶花、水仙
秋から冬にかけては紅葉も舞鶴公園を彩りますが、秋・冬に咲く花は椿・山茶花、水仙です。山茶花は福岡市の花でもあり、赤や白の花が美しく咲き誇ります。水仙の花が咲くと甘い香りに包まれ、白い可憐な姿も目を楽しませてくれます。
梅
1月下旬から花が咲き始め、2月に見頃を迎えるのが、平和台陸上競技場の少し先にある二の丸梅園の梅です。赤やピンク、白色の花を咲かすのは約270本の梅の木で、芳しい香りを漂わせ、凍てつく殺風景な冬を彩ります。
2月の中旬には「梅まつり」が開催され、楽しいイベントも行われるので、要チェックです。
桜
3月から4月にかけては桜の花の名所となる舞鶴公園。ソメイヨシノはもちろんのこと、八重桜など約1,000本の桜が城内を彩ります。3月下旬から4月上旬にかけては「福岡城さくらまつり」が行われ、今年は幻の天守閣のライトアップとも重なり、幻想的なお城の光景が繰り広げられました。
福岡城と夜桜のコラボも非常に趣深く、他ではなかなか味わえない姿を楽しむことができますよ。
春夏秋冬、季節ごとに美しい花々を堪能できる舞鶴公園ですが、入園料無料でこれだけの花が楽しめるのは非常に嬉しいですよね。もし、まだ見たことがない方は、是非足を運んでみてほしいと思います。
<基本情報>
施設名 舞鶴公園
住所 福岡県福岡市中央区城内1(地下鉄空港線「大濠公園駅」「赤坂駅」から徒歩約8分)
電話番号 092-781-2153(舞鶴公園管理事務所)
営業時間 散策自由
定休日 なし
駐車場 444台(有料)