宗像三女神を祀る世界遺産!宗像市のおすすめパワースポット「宗像大社」

宗像市おすすめパワースポット

2017年にユネスコの世界文化遺産に登録された宗像大社は、全国各地に6,200社以上ある宗像神社や宗像三女神を祀る神社(厳島神社を含む)の総本社で、『古事記』と『日本書紀』において「日本最古の神社」の1つでもあります。

今回は、そんな宗像大社のうち、市杵島姫神いちきしまひめのかみを祀る辺津宮へつぐうをご紹介します!

JR東郷駅から「宗像大社 辺津宮」までのアクセス

JR東郷駅改札付近

JR東郷駅の改札を出ると、出口が「宗像大社口」と「日の里口」に分かれているので、左側の「宗像大社口」からバス停に向かいましょう。

「宗像大社口」に向かう階段

「宗像大社口」

宗像大社口から出ると、すぐ斜め前にバス停が見えています。

「東郷駅前」バス停

東郷駅前から宗像大社方面に向かうバスは、ほぼ1時間に1本の割合で運行しています。西鉄バスの時刻表はこちら日にちと時間帯を「時刻指定」から選択して下さい

所要時間はバスで約10分。徒歩でも行けなくはないですが、1時間ぐらいかかるので、時間が空く場合はその間にランチを駅周辺で食べてから時間を潰すのもいいかもしれません。バスの料金は大人260円です。

ちなみに、「宗像大社 辺津宮」の最寄りのインターチェンジは古賀I.Cか若宮I.Cで、古賀I.Cからは車で約20分、若宮I.Cからは約30分程でアクセス可能です。

「宗像大社」とは?

辺津宮 本殿

宗像大社は、沖ノ島の「沖津宮おきつぐう」、筑前大島の「中津宮なかつぐう」、宗像市本土にある「辺津宮へつぐう(総社)」の三社を総称した神社で、八百万の神々の中でも最高位にある天照大神あまてらすおおみかみによって生み出された航海安全の神・宗像三女神(田心姫神たごりひめのかみ湍津姫神たぎつひめのかみ市杵島姫神いちきしまひめのかみが三宮それぞれの御祭神として祀られています。

沖津宮、中津宮まで足を運ばずとも、辺津宮の中に「第二宮ていにぐう第三宮ていさんぐう」があり、こちらを参拝することで宗像三女神すべての神様にお参りしたことになります。

中津宮

神湊こうのみなと港渡船ターミナルから旅客船「しおかぜ」で約15分の筑前大島にある中津宮には、湍津姫神たぎつひめのかみが祀られており、「沖ノ島遙拝所」も設けられている為、こちらから沖ノ島を遥拝することもできるようになっています。

沖ノ島遥拝所や境外社の御嶽みたけ神社なども参拝するとすれば距離があるため、バスやタクシー、レンタサイクルなどを利用するのがベストです。

沖ノ島にある「沖津宮」

本土から一番遠い場所にある世界遺産の「神宿る島」である沖ノ島は島そのものが御神体で、御社殿には田心姫神たごりひめのかみが祀られています。沖ノ島からは古代祭祀の遺構や装飾品など約8万点もの出土品(国宝)が発見され、「海の正倉院」ともいわれるほど。

沖ノ島にはいくつかの禁忌があり、原則上陸が認められていません。上陸が認められたとしても、海に浸かって「禊」を受けなければ入島できないようになっています。

毎年、10月1日~3日には秋季大祭の「みあれ祭」が行われ、100隻以上の漁船が勇壮に海上をパレードするのが見ものです。

「宗像大社」のご由緒

天孫降臨で知られる瓊瓊杵尊ににぎのみことを見守り助けるため、天照大神の神勅によって宗像の地に降臨したと伝わるのが宗像三女神で、それからこの地を治めるようになったのが神社の起源とされています。神功皇后がかつて三韓征伐の折、この地に航海安全を祈って戦勝したという霊験あらたかな神社。

太古からかなり大規模な祭祀も行われ、天皇の遣いも現地に赴いていたことから、大和朝廷からも重要視されていたことが分かります。

7世紀には、大和朝廷と密接な関係にあった地方豪族の宗像氏が行政を司るように。鎌倉時代には、近隣大名同士の戦争に巻き込まれ、宗像大社も破壊や放火を受け、宗像氏も衰退していきましたが、朝廷や武家によって辺津宮の本殿・拝殿は16世紀後半に再建されました(辺津宮の本殿・拝殿は国の重要文化財)。

江戸時代には黒田氏などによって社殿の造営や社領の寄進等も行われたといいます。明治時代の神仏分離令により、鎮国寺は宗像大社から切り離されました。明治後期の1901年には神社で最高位の官幣大社かんぺいたいしゃに昇格。

2017年7月には、「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成資産の1つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。あの「出光興産」の創業者である出光佐三いでみつさぞう氏も宗像大社の熱心な信仰者だったそうです。

「宗像大社 辺津宮」の御祭神

宗像大社 辺津宮の御祭神は、市杵島姫神いちきしまひめのかみです。

市杵島姫神…七福神の弁財天と同一視される女神で、宗像三女神の中では三女にあたる。天照大神が須佐之男命すさのおのみことの剣を噛んで吹き出した霧から生まれたといわれており、絶世の美女と言い伝えられる神。

市杵島姫神の神格は、航海安全の神、海神、豊漁の神で、航海安全、豊漁、五穀豊穣、商売繁盛、芸能、金運上昇のご利益を司っている。

「宗像大社 辺津宮」のご利益

宗像大社 辺津宮の主なご利益は、航海安全交通安全商売繁盛金運上昇技芸上達厄除開運などが挙げられます。

「宗像大社 辺津宮」の境内の見どころ

手水舎

立派な手水舎

官幣大社にふさわしく、手水舎もかなり立派です。柄杓ひしゃくなどはありませんが、水の出る注ぎ口はすべて竹が龍のような形に切られており、龍の口から水が出ているようにも見えます。

心字池

心字池

心字池といえば太宰府天満宮のイメージですが、宗像大社にも大きな心字池があり、たくさんの鯉が優雅に泳いでいます。とても美しい池です。

心字池にかかる橋も非常に趣がある

鯉がいっぱい寄ってきた!

100円で鯉のエサが買えるようになっており(売り切れている時もあり)、鯉にエサを与えることもできますよ!

拝殿・本殿

拝殿

宗像大社の拝殿は1590年に小早川隆景こばやかわたかかげによって再建された切妻造妻入きりつまづくりつまいり・杮葺こけらぶき屋根の簡素かつ雄大な大変味わい深い建造物で、中には和歌の名人が描かれた三十六歌仙扁額へんがくが奉納されています。

本殿

流れるような曲線を描いた屋根が美しい本殿は、「五間社両流造ごけんしゃりょうながれづくり」という建築様式の建物で、1578年に宗像氏貞むなかたうじさだによって再建されました。本殿・拝殿ともに、国の重要文化財にも指定されています。

摂末社

宗像大社の境内社

宗像大社の辺津宮本殿を取り囲む形で22の社殿があり、その中に121の末社が鎮まっています。現在の社殿は江戸前期に整備されたものだそうです。

645年の大化の改新によって公地公民となりますが、伊勢神宮や熊野大社など宗像大社を含む有力神社七社のみ「神郡」と定められ、そこに祀られた各神社を集合奉祀ほうししたものがこれら末社群となります。佐賀の一部など中世に宗像氏が領有した地域の神も分祀された為、その数が121社にも及ぶそうです。

とても清々しい空気に満ちた清らかな御神域だと感じました。

境内末社前の木

柵で囲われた木

1本だけ何とも不思議なオーラを放っていた木があり、目に留まりました。暖かくなったら葉を付け、青々と生い茂るのでしょうか。特別案内があるわけでもありませんが、何故か気になる木でした。

神宝館

神宝館

宗像大社の神宝館では、沖ノ島で出土した約8万点の奉献品が収蔵・展示されています。8万点って凄いですよね…。時間に余裕がある方は、是非見ておくことをおすすめします!入場料は大人800円で、開館時間は9時から16時半(最終入館16時)です(年中無休)。

祈願殿

祈願殿

2021年に完成した祈願殿は、国内では類を見ない神籬ひもろぎが中庭にあるという建物で、デザインも今風。車のお祓いや交通安全祈願など各種祈願はもちろん、御朱印や御札、お守りなども取り扱っています。この美しい空間でお祓いしていただけるのは、ありがたいですね。

高宮祭場と第二宮・第三宮

高宮祭場入口

宗像大社で最も強いパワースポットともいわれるのが高宮祭場で、御祭神が降り立ったとされる地であり、古くから重要な古代祭祀が行われてきた場所です。今回きくまるも非常に楽しみにしていたパワースポット。いよいよ御神域に入ります。

 

こちらの道をまっすぐ進み、途中から杜の参道を左の方向に進むと、第二宮・第三宮があり、反対の右方向に進んで石段を上って行くと、高宮祭場があります。

沖津宮の田心姫神を祀る第二宮

中津宮の湍津姫神を祀る第三宮

辺津宮が第一宮で、こちらの第二宮・第三宮を参拝することで、沖津宮と中津宮も参拝できたことになるので、この2宮も是非お参りして行きたいところですね。第二宮・第三宮は、伊勢神宮の別宮の古社殿を第60回式年遷宮の後に下賜されたものです。

木漏れ日がまぶしい

こちらは高宮祭場に向かう参道で、石段を何度か上って行きます。霊力がすごいと聞いていましたが、実際この画像を撮る直前は、カメラにピンクや紫の大きな光が交互にゆらめき、シャッターを切ったら消えました。これまでにない経験で驚きましたが、不気味さや具合が悪くなるなどの感覚は一切なく、むしろ何かに抱かれているような心地良さを感じました。

このような道がちょっとだけ続く

とても清々しく、気持ちの良い参道ですが、石段がちょっとだけキツイと感じるかもしれません。でも山登りという程の距離でもなく、心地良いウォーキングです。

ようやく高宮祭場に到着!

入口からは、第二宮・第三宮に寄る時間を抜かして10分ぐらいの距離でしょうか。良い運動でした。とても厳かな雰囲気ですが、怖い感じはなく、優しく迎えていただけているような感覚です。女性の神様はやはり柔らかな空気を感じます。

祭場の右奥には、割符のお守り(初穂料500円)と祈願を書くコーナーがあり、割符の片方に願いと氏名・年齢を書いて結びつけ、もう片方をお守りとして持っておきます。

石段の上に小さなお社がある

ああ、なんて清らかな気に満ちてるんだろう…。きくまる、心から嬉しくなりました。

神様と話ができるという人が昔、「いろんな神様がおられますが、神様が口々に仰るのは、住所と名前は伝えて欲しい」という事でした。というわけで、きくまるも住所と名前をお伝えし、参拝できた感謝をさささーっと心の中でつぶやき、さささーっと願いを手短にお伝えしてきました。ありがとうございます。

相生の樫

縁結び・夫婦円満のご利益が期待できる「相生の樫」

第二宮・第三宮と高宮祭場に向かう杜の途中には、恋愛成就や夫婦円満のご利益があるといわれる「相生の樫あいおいのかし」というパワースポットがあります。幹から伸びた枝が仲良く結ばれており、ご利益がありそうです!

「宗像大社 辺津宮」のお守り

授与所前にはたくさんの人達が並ぶ

お守りを買い求める人も多く見られた授与所。お守りの種類もたくさんありました!

交通安全守りの種類も多い!

これまで別の神社で購入したものもあるので、今回は購入しませんでしたが、きくまる的には非常に好みのお守りがいっぱいです…。「厄払守」なんて凄くスタイリッシュ!錦織の交通安全守(初穂料2,000円)もかなりおすすめです。

また、沖津宮、中津宮、辺津宮それぞれの御神水が入った「神水守」(1,500円)も素敵でしたよ。沖津宮の御神水、欲しかったです(そこは我慢、我慢)。

「宗像大社 辺津宮」のおみくじ

拝殿横で引いたおみくじ

高宮祭場にもおみくじはありましたが、今回は拝殿横にあった3種類ぐらいのおみくじの1つを引いてみました。結果は…小吉!でもとっても嬉しいことが書いてありました(ぬふふ)。一番興味深かったのが「事業/犠牲を払っても努力せよ」で、まさにこのブログの事だな、と。

一番ぐっと来たのは、裏面の「神の教」というメッセージ。今のきくまるに響く内容で救われます。吉凶も気になりますが、こういう教えに導かれるんだな、とおみくじを引いた意味が見出だせた気分です。

ずっと来たかった宗像大社の辺津宮。思った以上に素晴らしい経験でした。来年もまたお礼参りに伺いたいと思います。

<基本情報>

神社名 宗像大社 辺津宮

住所 福岡県宗像市田島2331(JR鹿児島本線「東郷駅」から西鉄バス「神湊波止場行き」で約10分)

電話番号 0940-62-1311

営業時間 6:00~17:00(4月~9月は6:00~18:00)※正月等特別な期間は除く

定休日 年中無休

公式HP https://munakata-taisha.or.jp/about_hetsu.html

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました