秋は紅葉の名所まで出かけるアクティブ派ですか?きくまるはこれまで紅葉狩りは近場でしたが、福岡市外で紅葉を観たことがありませんでした。今回は県内でも屈指の紅葉の名所といわれる糸島市の「雷山千如寺 大悲王院」に初めて行って来たので、レポートしたいと思います!
筑前前原駅の南口からバスに乗車!
最寄り駅のJR筑肥線「筑前前原駅」の南口から駅舎を見る
駅前のロータリーの雰囲気
前原駅南口バス停から乗車して「雷山観音前」へ
いざ!雷山千如寺に向かって出発!
「雷山千如寺 大悲王院」の最寄り駅であるJR筑肥線の筑前前原駅の南口を出ると、お寺までの糸島市コミュニティバスが運行しており、紅葉の季節(2023年は11月13日から24日までの平日のみ)には「筑前前原駅南口」のバス停から「雷山観音前」のバス停まで臨時便が運行しています(筑前前原駅~雷山観音の運賃は片道500円)。
雷山観音前バス停に到着!
雷山周辺は本当に空気の澄んだ所
雷山観音バス停からは、雷山の山肌が綺麗に見えて気持ちもリフレッシュ。この季節は、アキノキリンソウやツルシキミなど沢山のお花や実をつける植物が雷山の登山道に自生しているようです。雷山に咲く季節別の山野草を見て楽しむのもいいですね。
雷山観音のバス停から舗装された自然歩道をてくてく歩く
雷山観音のバス停から舗装された雷山の自然歩道を7~8分程登っていくと、雷山千如寺大悲王院に到着します。舗装されている道は履き慣れた靴で問題ありませんが、駐車場などは少しやわらかい土のところもあるので、スニーカーが無難かもしれません。
千如寺の手前にある「雷山陶秀窯」
千如寺に向かう道の途中に、元西鉄ライオンズの選手として活躍されていた陶芸家の雷山陶秀(山本秀一)さんの窯があります。陶芸家になられても数々の賞を受賞し、美術展の審査員を務める程の実力の持ち主。11月の紅葉の時期にしか開窯していないそうですよ。
小川のせせらぎが耳に心地良かったです
山門が見えてきました
「雷山千如寺 大悲王院」の入口から中へ!
「雷山千如寺 大悲王院」の正面玄関に到着!
すでに多くの人が並んでいました。まずは、雷山千如寺の拝観料(入山料込みの400円)を受付で支払います。また、各堂内を拝観の際は拝観料の志納のため、小銭が必要です。雷山千如寺のご利益は、開運厄除、安産・子育てのほか、商売繁昌や縁結び、悪疫退散、家内安全など多岐に亘ります。
癒やしの花手水
手水舎(ちょうずや)に浮かぶ色鮮やかな花手水が綺麗ですね。心もスッキリと洗われます。
正面は客殿で、右手は台所にあたる庫裏
紅葉の名所としても名高い「雷山千如寺 大悲王院」は真言宗大覚寺派のお寺で、寺伝によると、創建は178年の成務(せいむ)天皇48年に遡るとのこと。天竺(インド)の僧・清賀上人(せいがしょうにん)によって開創されました。開祖である清賀上人の木像坐像は、開山堂に安置されています。
小さな滝が流れる場所には小さなお地蔵様が並ぶ
樹齢400年の大楓がある前庭を取り囲むように水路が続く
書院前の前庭に立つ樹齢400年の大楓
書院前の前庭には、18世紀の半ばに福岡藩主・黒田継高公が創建の記念として植樹したとされる樹齢約400年の大楓(福岡県指定天然記念物)が立ち、訪れる人を魅了していました。書院側から眺める大楓の姿も非常に趣深いものがあります。
例年の千如寺の紅葉は11月上旬から下旬にかけて見頃を迎えますが、今年は見頃が若干遅めとなっており、12月上旬までは楽しめそうですよ。
千如寺の書院
聖武(しょうむ)天皇によって勅願道場となった雷山千如寺は、七堂伽藍(しちどうがらん)建立後、歴代天皇から綸旨(りんじ)を賜り、朝廷をはじめ、名立たる武将や豪族達も競って尊崇したと伝わっています。
室町時代作庭の「心字庭園」には楓の木2本とビャクシンの木が立つ
ご本尊である国指定重要文化財の「十一面千手千眼観世音菩薩(じゅういちめんせんじゅせんげんかんぜおん)立像」(像高約4.63m)が安置されている観音堂は撮影禁止エリアで、堂内ではご本尊が開帳され、全員がその場でお経を上げていただけます。
この十一面千手千眼観世音菩薩立像は開祖の清賀上人自ら彫られたものだそうで、脇侍には四天王のうちの多聞天(毘沙門天)様と持国天様の木造立像が祀られています。本尊御開帳の際、あまりの清らかさに感動してしまい、仏教徒でもないのに涙腺崩壊寸前に。とても不思議な体験ができました。
堂内はこの時期、沢山の人々で賑わう
五百羅漢像が斜面に並ぶ姿は壮観!
五百羅漢像というのは、お釈迦様に常時付き添ったお弟子さん達500人を指しており、人間の持つ表情の全てを現しているといわれています。一体一体の違った表情を見るのも見どころポイントです。
お守り
帰る前に受付で「サムハラ守」を購入!
雷山千如寺 大悲王院で有名なお守りが、1800年以上前の開創当時から伝わる「サムハラ守」。このお守りは2種類あって、お財布や鞄などに入れて肌身離さず持ち歩く紙包タイプ(500円)と、鞄などに下げて肌身離さず携帯する袋守りタイプ(700円)となっています。
袋守りも高級感があって素敵ですよ!きくまるはお財布に入れるので、紙守タイプを購入。お守りといえど神様なので、お財布もスッキリさせてお入り頂きました。こまめにお掃除します(汗)。
「サムハラ守」のほかにも、思わず欲しくなってしまう祈願別のお守りや、病気平癒のご利益がある「千枚通し」の護符、お得な天然香木のお線香やお清め砂などの縁起物もおすすめです。
拝観を終えて再び雷山観音前バス停へ
バス停までの帰り道も紅葉した木々に癒やされる
帰りのバスの時間帯が11時半と14時、16時の3本なので、待ち時間を考えると、ゆっくり拝観したい人は車を利用した方が便利だと思います。
雷山自体が御神域なので、サービスはあまり人に便利には出来ていませんが、日頃、交通の便に恵まれている事に感謝。山々の景色と野鳥のさえずりを堪能しながら、バス停そばの簡易ベンチに座ってのんびりと作業が捗りました。手袋持参で暖かい格好してきて良かったです。
行きのバスが来たら、バスに乗って待っていてもいいか運転手さんに尋ねてみてもいいかもしれませんね。
<基本情報>
施設名 雷山千如寺 大悲王院
住所 福岡県糸島市雷山626
アクセス
・JR筑肥線 「筑前前原駅」から糸島コミュニティバス(雷山線)で「雷山観音前」下車→徒歩約7分
・西九州自動車道 前原I.Cから車で約15分(11km)
電話番号 092-323-3547
拝観時間 9:00~16:30
拝観料 大人400円(入山料100円を含む)
定休日 無休(文化財保護の為、風雨・積雪・濃霧等で公開を停止する場合あり)