福岡の歴史は、このエリアを抜きにしては語れないほど重要な拠点である「博多港」。その博多港の周辺施設は非常に充実しており、地下鉄の呉服町駅からはもちろん、博多や天神からのバスも常に運行しており、アクセスも抜群です!
今回は、福岡の発展と密接に関わっており、国内に加え海外10ヶ国への航路を持つ博多港の魅力と周辺施設をご紹介します。
Contents
「博多港」までのアクセス
地下鉄箱崎線「呉服町駅」3️⃣番出口
博多港方面に行くには、地下鉄呉服町駅の3番出口からひたすら真っ直ぐ直進して徒歩10~15分ぐらいです。
蔵本の交差点にある信号を渡って直進!
昭和通りと交差する蔵本の交差点の信号を渡り、直進です☺️
ヤシの木が続く大博通り
呉服町から福岡サンパレスに向かう大博通りには、ヤシの木が続いているのが印象的ですよね。このヤシの木々の先に博多港へと続いています。
原三信病院を越えたらあともう少し!
福岡サンパレスが見えてきた!
博多港は国内外でどんな役割を果たしている?
博多港の海外クルーズ船寄港数は日本一で、外貿コンテナの取扱個数は国内第6位を記録しており、貿易額、コンテナ取扱量ともに西日本地域における物流の要として大きな役割を果たしています。
いわば、博多港が九州の経済を支えているのですね😀
博多港の歴史
博多港が開港したのは、明治時代の1899年ですが、博多湾のそれまでの道のりには幾多の変遷がありました。
「奴国」と呼ばれていた1世紀には中国の後漢から金印が送られ、博多は中国との交流がすでにこの頃からあったと伝わっています。
6世紀には「奴国」から「那の津」と呼ばれるようになり、大和朝廷の外港としての役割を担うことに。7~8世紀頃には、「筑紫館」の跡地に外国人を接待する施設「鴻臚館」が建てられ、那の津から遣隋使、遣唐使、遣新羅使が出航しました。8世紀の中頃には「那の津」から「博多」と呼ばれるようになります。
その後、博多は中世には日宋貿易の拠点として繁栄し、13世紀には元の襲来を受けて、商船の往来は一旦途切れましたが、貿易は再び復活。15世紀には日明貿易(勘合貿易)が盛んになります。
室町時代に入ると、日本の十大港湾である「三津七湊」に位置付けられ、戦国時代には神屋宗湛などの博多商人が活躍。戦乱で博多の町は焦土と化しますが、豊臣秀吉や博多商人が博多の町を復興しました。
江戸時代には鎖国政策でまた貿易は衰退するも、明治時代の19世紀後半にようやく博多港が開港します。昭和初期には中央ふ頭の岸壁や防波堤も整備されました。
博多港は1951年に重要港湾に指定され、1974(昭和49)年に博多ふ頭が完成。1990年には特定重要港湾にランクアップし、2005年に「アイランドシティ照葉」がまちびらきします。その後、博多港は2011年に「国際拠点港湾」に選定されて、2015年には中央ふ頭クルーズセンターとの供用をスタートさせました。
博多港の貿易総額は2024年に過去最高を記録し、今日もますます発展し続けています。
博多港(博多ふ頭)周辺には何がある?
博多港周辺には、たくさんの施設が集まっています。大きなコンサートが行われる「福岡サンパレスホール」や「マリンメッセ福岡」、大相撲の九州場所などが開催される「福岡国際センター」、国際的な会議や学会、講演会に利用されている「福岡国際会議場」といった多目的ホール群がまず1つ。
海の中道や志賀島、能古島、玄界島、小呂島を結ぶ市営渡船やその他の国内航路、アジア・北米など10ヶ国との国際航路の発着所である博多港を中心に、「ベイサイドプレイス」や「博多ポートタワー」「博多港ベイサイドミュージアム」「みなと温泉 波葉の湯」「博多ぴあトピア緑地」「博多埠頭緑地サンセットパーク」等の施設が集まっています。
博多港(博多ふ頭)周辺に集まるおすすめ見どころスポット
博多港周辺にどんなスポットがあるのかが分かったところで、その見どころを1つ1つ紹介していきたいと思います!では順に行ってみましょう♪
福岡サンパレスホテル&ホール
九州最大規模のコンサートホールを有する福岡サンパレスホールと宿泊施設、3つのレストランが入っている施設で、結婚式場や宴会場もあるので、ここで結婚式を挙げるカップルさんもいらっしゃるようです。9階と10階のレストランの眺望は格別で、記念日におすすめのスポットでもあります。
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町2-1 |
電話番号 | 092-272-1123 |
定休日 | 各施設による |
公式HP | https://www.f-sunpalace.com/ |
福岡国際会議場
「福岡サンパレス」のすぐお隣に位置する福岡国際会議場は2003年に完成した施設で、高層階には小・中会議室や国際会議室が、低層階にはコンサートなどに対応できるホールや多目的ホールがあり、学会や国際フォーラム、講習会・認定試験、転職フェアなどのほか、コンサートも行われています。
1Fにはレストラン「SONES port side」が2024年5月にリニューアルオープン。九州の食材をふんだんに使用したランチやカフェメニューが充実しており、料理も美味しいと評判!広いスペースで収容人数も多く、おすすめの穴場カフェの1つですよ😀
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区石城町2-1 |
電話番号 | 092-262-4111 |
定休日 | イベントにより異なる |
公式HP | https://www.marinemesse.or.jp/congress/ |
福岡国際センター
毎年11月には「大相撲九州場所」が行われることで知られる福岡国際センターは、全日本選抜柔道体重別選手権大会やプロレス、プロボクシングなどのスポーツイベントのほか、最大1万人の収容人数があることから、コンサートや展示会なども催されている会場の1つです。
大相撲観戦は臨場感があり、迫力と活気の中で非常に盛り上がれるため、一度は体験しておきたいものです😆
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町2-2 |
電話番号 | 092-272-1111 |
定休日 | 年末年始 |
公式HP | https://www.marinemesse.or.jp/kokusai/ |
マリンメッセ福岡
1994年に開館したマリンメッセ福岡は九州最大規模のアリーナ施設で、福岡サンパレスホールや福岡国際センターよりも収容人数は多く、約1万5千人収容できる大規模な多目的ホールです。
ライブはもちろん、「ディズニー・オン・アイス福岡公演」や「世界水泳選手権福岡大会」、成人式が催されるなど、大きなイベントはこちらがメッカとなっています。2019年には「マリンメッセ福岡A館」と呼ばれるようになり、2021年にはB館が開館。
こちらでもライブや展示会、イベントなどが行われています。大規模なイベントは大体ココで開催されるので、参加してみると何か大きな発見がありそう…!
<基本情報>
住所 | (A館)福岡県福岡市博多区沖浜町7-1 (B館)福岡県福岡市博多区沖浜町2-1 |
電話番号 | (A館)092-262-3111 (B館)092-262-5111 |
定休日 | 年末年始 |
公式HP | (A館)https://www.marinemesse.or.jp/messe/ |
博多ぴあトピア緑地
マリンメッセ福岡からベイサイドプレイス博多までをつなぐ公園緑地で、福岡の観光スポットの中でも穴場的なエリアといえる「博多ぴあトピア緑地」。心地良い海風と太陽がベイサイドの景色をよりいっそう引き立ててくれます。
博多港引揚記念碑
終戦直後、博多港も引揚援護港となり、約139万人の人々が引き揚げてきたそうです。この記念碑は永久の平和を願って作られたもので、博多港が引揚港として果たした役割を忘れることなく、戦争の悲惨な体験を二度と繰り返さないよう次の世代の人々に語り継ぐ意味合いを持っています。
きらめく海と船をのんびり眺めることができるスポット
日が落ちてから女性だけで歩くのはちょっと危ない場所ではあるものの、日中のお散歩や夕日が沈む前の絶景は本当に綺麗でおすすめです。
ベンチも長く続いており、自由に楽しめる
ベンチに座って眺める絶景は格別!
雲一つない晴天というのも珍しく、どこまでも続く青い空と海の絶景を楽しむことができました♪
大きな豪華クルーズ船「MSCベリッシマ」の迫力たるや…😆
時計台もあっておしゃれ
博多ぴあトピア緑地だけでもかなり楽しいひと時が過ごせます☺️
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区沖浜町1-14 |
博多港
福岡市営渡船のりば
博多港から就航している国内航路は、海の中道、志賀島、玄界島、能古島、小呂島などの福岡市内の航路のみならず、壱岐・対馬、五島列島にも就航しており、水上バスの博多湾クルーズなども行われています。
豪華客船(クルーズ客船)
海外への定期乗り入れ路線としては、福岡-釜山を結ぶ「カメリアライン」が運航。定期路線ではありませんが、それ以外の外航クルーズ船(クルーズ客船)も多数入港していて、その種類の多さも目を見張るものがあります。
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町13 |
電話番号 | 092-281-6636(博多港第1・第2ターミナル) |
定休日 | 年中無休(天候によって変更あり) |
公式HP | https://www.city.fukuoka.lg.jp/kowan/hakata-port/ |
ベイサイドプレイス博多
ベイサイドプレイス博多は1991年にオープンしたウォーターフロントの複合施設で、博多埠頭第1ターミナル、第2ターミナルの船着場のほか、飲食店、雑貨店、民芸品店、食材・売店、占いの小部屋、子供向け遊戯施設、リラクゼーション・スポーツ・トレーニング施設、アクアリウム(巨大水槽)、ストリートピアノエリア、大会議室、温浴施設などがあります。
土日祝日は、無料送迎バスが天神~博多~ベイサイドプレイス博多間を運航しているので、これを利用しない手はありませんね!
レストラン「リタの農園」
こちらは野菜中心の彩り豊かなビュッフェスタイルレストランで、海沿いの景色を楽しみながらヘルシーなお食事を堪能できる満足度の高いお店です☺️きくまるも以前、学生時代の友人とランチをしたことがありますが、どれも美味しくて楽しい時間を過ごせました!
こちらも人気!「博多豊一」
知る人ぞ知る人気海鮮料理店で、「握り寿司バイキング」 が特に大好評!よく並んでいるのを目にするので、その人気ぶりが窺えます。なんといっても、どのネタも一貫120円(税抜)で食べられるのはコスパ最強ですよね😁新鮮なお寿司を美味しくいただけるのは魅力です。
小さめの食材スーパー「湾岸市場」も見逃せない
「博多豊一」の先にある「湾岸市場」という食材スーパーも実は野菜やお菓子など掘り出し物も多く、魚コーナーも充実していて、意外と見逃せないお店だったりします。時間があったらチェックしてみるといいかもしれません。
「フレッシュネスバーガー ベイサイドプレイス博多店」
海外の方も多く利用している人気店で、「クラッシックアボカドチーズバーガー」や「ガーデンサラダバーガー」など美味しくて体に良いハンバーガーやパスタなどがいただけます!期間限定のバーガーやドリンクも是非お見逃しなく。
巨大水槽のアクアリウムに癒やされる
ここに来ると、いろんな種類のお魚さん達が仲良く泳いでいて、いつも癒やされるきくまるです☺️おーっと!そうこうしていると、ウミガメさんが二カッとカメラ目線であちらに泳いで行きました~!
ウミガメさんやっと撮れた~😂
しばらく追いかけっこしてましたが、ようやく姿をキャッチ。「チッ、掴まったか…」というウミガメさんの表情も貴重です🤭
ストリートピアノエリア
一般人が自由に演奏もできるストリートピアノエリア。ベイサイドプレイス博多では恒例行事となっているJazzセッション「Bayside Jazz Night」が、次回は2025年3月22日(土) にストリートピアノエリアで開催されます(18時30分~)。入場料が無料なので、行ったことのない方は是非♪
建物を出ると日帰り温浴施設も!
ベイサイドプレイス博多には、温浴施設もあるんです!「みなと温泉 波葉の湯」では、地下800mから汲み上げる天然温泉露天風呂のほか、6種類の岩盤浴施設、貸切風呂、サウナ、エステが楽しめます。
毎週金曜日のサウナデー(岩盤浴利用の方のみ)や毎週水曜日(祝日を除く)のレディースデーなどを活用してお得に入浴しましょう♪
<ベイサイドプレイス博多 基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町13-6 |
電話番号 | 092-281-7701 |
営業時間 | 6:30~22:00(店舗により異なる) |
定休日 | 店舗により異なる |
公式HP | https://www.baysideplace.jp/ |
博多ポートタワー・博多ベイサイドミュージアム
福岡市内が一望できる博多港のシンボル「博多ポートタワー」と博多港の歴史や役割などが模型などで楽しく学べる「博多港ベイサイドミュージアム」の2つが入るこちらの施設はなんと入館無料!ココは是非行っておきたい所です。では早速、中に入ってみましょう!
博多ベイサイドミュージアム
1Fのベイサイドミュージアムは発見もいっぱい!
博多ベイサイドミュージアムには、博多港の役割や歴史を解説したパネルや模型などが展示してあり、博多港についての知識やアイランドシティについての詳細が分かりやすく学べるようになっています。中でも面白いのが「コンテナクレーン体験ブース」!
モニターを見ながら音声に従ってレバーを操作すると、まるで本当にコンテナを操作しているような体験ができるんです🤓「きくまるにも出来た♪」
博多港と協力関係にある貿易港もまるわかり!
福岡の姉妹都市の港など、博多港と協力関係にある貿易港などについても学ぶことができますよ☺️
博多ポートタワーと展望室からの景色
高さ100mの「博多ポートタワー」は博多港のシンボル
ココから地上70mの展望室にエレベーターで上がって360°の絶景を堪能してきまーす♪
東側には豪華クルーズ客船が停泊中
北側の眺めは港を行き交う船も見れる!
手前側の左半分に「博多埠頭緑地サンセットパーク」も見えていました。
西側の眺めは高速道路や荒津大橋も眼下に!
西側からの眺めは、高速道路の車の流れも見えて新鮮でしたよ😄
南側には国際センターやサンパレスがあるのが分かる
360°の大パノラマがバッチリ楽しめる博多ポートタワーの展望室の眺め。夜景も本当にキレイです!日中は人もさほど多くないので、なかなかの穴場スポットといえるでしょう。
<博多ポートタワー・博多ベイサイドミュージアム 基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町14-1 |
電話番号 | 092-282-5811 |
営業時間 | 10:00~20:00(入場は19:40迄) |
定休日 | 毎週水曜日(水曜が休日の場合は翌平日)、 年末年始(12月29日~1月3日) |
公式HP | https://www.city.fukuoka.lg.jp/kowan/somu/hakata-port/port_museum.html |
博多埠頭緑地サンセットパーク
博多埠頭緑地サンセットパーク内にある「櫛田神社 浜宮」
博多港の先端に位置する「博多埠頭緑地サンセットパーク」は、ベイサイドプレイス博多からさらに奥の方に歩いていくと見えてくる海風の気持ち良い公園です。ヤシの木がたくさん生えており、少し南国ムードも感じられる場所。春は桜の花も楽しめます。
きれいな夕日が見たい時にもおすすめの場所で、敷地内には櫛田神社の分社である「浜宮」もあります。こちらの公園も非常に落ち着ける所なので、お気に入りの穴場絶景ポイントになるかもしれません🤗
<基本情報>
住所 | 福岡県福岡市博多区築港本町13-217 |
実は見どころがたくさん詰まった博多港(博多ふ頭)周辺。太古の昔から博多を物語る、どこかノスタルジックなエリアです。何度来ても新たな発見がある素敵な場所なので、是非足を運んでみてくださいね!