1260年以上の歴史を持つ博多の総鎮守「櫛田神社」!「お櫛田さん」の魅力に迫る

櫛田神社 拝殿 福岡市博多区おすすめパワースポット

「お櫛田さん」の名で親しまれる櫛田神社は、「博多祇園山笠」や「博多おくんち」の舞台として有名な神社です。博多の総氏神としては最古の歴史を持つ「お櫛田さん」は、1260年以上も昔から「博多の総鎮守」として博多の町を守り続けてきました。

今回はそんな「櫛田神社」の魅力に迫っていきますよ!

「櫛田神社」までのアクセス

地下鉄七隈線 櫛田神社前駅 出口

地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」1️⃣番出口

地下鉄七隈線の「櫛田神社前駅」が2023年3月に開業し、最寄り駅から櫛田神社までの距離がぐっと縮まりました!櫛田神社前駅から櫛田神社までは徒歩約2分。1️⃣番出口もしくは3️⃣番出口から出ると良いですよ。

地下鉄櫛田神社前駅1️⃣番出口前の信号

目の前の信号を渡る

1️⃣番出口の前にある信号を渡ると川端通商店街に向かう道に入りますが、商店街には入らず、右方向に進みましょう。

セブン-イレブン 博多上川端町店

「セブン-イレブン 博多上川端町店」の所から右折

国体道路沿いから地下鉄祇園駅方向へ

国体道路沿いから地下鉄祇園駅方向へ100m程進む

国体道路沿いを地下鉄空港線「祇園駅」方向へ100m程進み、「焼肉・冷麺 大東園本店」の所で左に曲がります。

焼肉・冷麺 大東園本店

「焼肉・冷麺 大東園本店」の所で左折する

「焼肉・冷麺 大東園本店」の所で左折したら、博多通りに入ります。

博多通り

博多通り

博多通りに入ると、もう櫛田神社はもうすぐ!このまままっすぐ行きますよ。

櫛田神社 楼門前の入口

櫛田神社楼門前

博多の夏の風物詩「博多祇園山笠」の開催直前だったので、「祇園例大祭」の案内が掲げられていました。櫛田神社へは、こちらの楼門(正門)からと商店街側の「南神門」、正門から50m程北側の冷泉れいせん公園側にある「北神門」の3箇所から入ることができます。

地下鉄空港線や箱崎線の中洲川端駅からもアクセスが良く、地下鉄の5️⃣番出口から川端通商店街を通って行けば、南神門まで徒歩約5~6分程の距離です。

「櫛田神社」の御由緒

櫛田神社 由緒書

博多を守る総鎮守「櫛田神社」の創建は奈良時代の757年と伝えられており、今からおよそ1260年以上も前に遡ります。社伝によると、当時、三重県の松阪市にあった櫛田神社から勧請かんじょう(分霊を請じお迎えすること)したのが始まりとされていますが、もう1つ社伝とは異なる説があります。

それは、平安末期に平清盛たいらのきよもりが所領の肥前国神埼かんざき(現在の佐賀県神埼市)にあった櫛田宮を博多に勧請したというもの。実はこちらの説が最有力といわれているのだそうです。

戦国時代には博多も戦火によって荒廃しますが、豊臣秀吉によって博多の町が復興。その際に建立されたのが現在のご社殿ということです。

櫛田神社 拝殿

全国に「櫛田神社」の名が付く神社が存在し、それらの多くは櫛名田姫くしなだひめ(御祭神・素盞嗚大神すさのおおおかみの妃神)が主祭神ですが、当社の御祭神は櫛名田姫ではありません。

7月1日から15日にかけて櫛田神社に奉納される「博多祇園山笠」は鎌倉時代の1241年から続く神事で、この山笠は御祭神である素盞嗚大神に奉納される行事です。

江戸時代までは、地下鉄空港線「祇園駅」そばにある東長寺に属する神護寺(神宮寺)が管理していましたが、明治期に入り、神仏分離令が発令されると、櫛田神社は神社として独立し、1891(明治24)年には県社に列格。現社格は別表神社に定められています。

「櫛田神社」の御祭神

櫛田神社 楼門

櫛田神社の御祭神は、大幡主大神おおはたぬしのおおかみ天照皇大神あまてらすおおみかみ素戔嗚大神すさのおのおおかみです。

大幡主大神(正殿・櫛田宮)…別名「大若子命おおわくごのみこと」の名で知られる神で、伊勢神宮の初代大神主と伝わっている。櫛田神社の起源と伝わる三重県松阪市の櫛田神社の主祭神でもある。主なご利益は、悪いものを排除すること。

天照皇大神(左殿・大神宮)…日本における太陽神であり、最高神とされる神。右殿に祀られる素戔嗚大神の姉神にあたる。主に国土安泰、五穀豊穣、開運招福、諸願成就などのご利益を司る。

素戔嗚大神(右殿・祇園宮)伊邪那岐命いざなぎのみこと伊邪那美命いざなみのみことの御子神で、左殿に祀られる天照皇大神の弟神。荒々しい乱暴者で、高天原で大暴れし、たびたび伊邪那岐命や天照皇大神の怒りを買っていたが、正義感が強く、困っている者を助けるという性格も持つ。主なご利益は、水難除けや五穀豊穣、厄除開運、縁結び等。

「櫛田神社」のご利益

櫛田神社 宮司さん

櫛田神社の主なご利益は、商売繁盛不老長寿です。また、境内にある夫婦銀杏には、夫婦円満・縁結び・子孫繁栄といったご利益も期待できます。

「櫛田神社」の境内の見どころ

拝殿

櫛田神社 拝殿

力強さ・風格が感じられる拝殿

櫛田神社の拝殿は、安土桃山時代の16世紀後半に豊臣秀吉によって建立・寄進されたもので、江戸末期の1863年に再建されました。拝殿と楼門は国の重要文化財に指定されています。

屋根の両側がツンと反り上がり、立派な唐破風からはふも印象的。唐破風の下にある風神・雷神の木彫りも見どころの1つです。暴風を起こそうと太鼓を叩いて風神を誘う雷神と「あっかんべー」をして逃げている風神が非常にユニークですよ!

楼門(正門)

櫛田神社 楼門

山笠期間を迎えた楼門

櫛田神社の正門にあたる楼門の両脇には、邪なものを寄せ付けない剣が取り付けられており、正面上部には稜威いつと書かれた力強い扁額が掲げられており、これは「天皇の御威光」の意を持つのだそうです。左殿に祀られている天照皇大神が天皇家の皇祖神にあたることに関係しているのでしょうかね。

いつ見ても威厳が感じられる美しい門で、こちらも一見の価値ありです!

節分の時に設置されるお多福面

日本一の大きさを誇る高さ5mのお多福面

2月の節分祭の時期になると、高さ・幅ともに約5mもある巨大なお多福面が楼門に設置され、北神門、南神門にもお多福面がお目見え。お多福の口の中をくぐり、お櫛田さんを参拝することで商売繁盛や家内安全のご利益にあやかれるといわれています。

干支恵方盤

十二支の干支恵方盤

楼門の天井に取り付けられた干支恵方盤

櫛田神社の楼門をくぐると、実に見事な干支恵方盤が登場します!色鮮やかで美しいですね。

この恵方盤の内側には東西南北の方位が表されており、毎年大晦日の12/31になると、矢印を回転させて新年の恵方を示すというものです。

恵方は吉方位のことですが、その年の歳神様がいらっしゃる方角のことなのだとか。歳神様ってその年によって変わるのですね…!勉強になります。

霊泉鶴の井戸

霊泉鶴の井戸

霊泉鶴の井戸には不老長寿のご利益があると伝わる

不老長寿の水として知られる霊泉鶴の井戸は、拝殿右手にある櫛田神社で最も古い井戸です。博多は太古の昔、海だったと言い伝えられており、こちらの井戸の水質はいつの頃からか塩分濃度が高いのだとか。

古くから無病息災を願う霊水として大切にされてきました。2016(平成28)年までは飲用もできていましたが、保健所の水質検査でこの年以降、飲用不可となっています。

飲むことは出来なくなりましたが、鶴のオブジェを見るたびに毎回癒される不思議なパワースポットです。

夫婦銀杏

夫婦銀杏

樹齢1000年の夫婦銀杏

境内の一角にある夫婦銀杏は樹齢約1000年の御神木で、3本のうち手前の1本が雌木です。秋になると実がたわわに実ることから、夫婦円満・縁結び・子孫繁栄のご利益で願掛けに訪れる人も多いのだとか。

木に絡みついているノウゼンカズラも絵になります。

夫婦銀杏2

夫婦銀杏には夫婦円満・縁結び・子孫繁栄のご利益が!

博多では銀杏のことを「ぎなん」と呼び、毎年10月の初旬に夫婦円満などを祈願する「ぎなん落とし」の神事が行われるのも秋の見どころとなっています。

力石

櫛田神社 力石

力石

櫛田神社ではその昔、卯日うのひ相撲が盛んに行われ、多くの有名力士達が力自慢に持ち上げた石を奉納したといわれており、それがこの力石の数々なのだそうです。

力石の重さは約80kg〜120kgとのこと。近年の有名力士達が奉納した力石もあるんですよ。

試石

試石

こちらの試石は文字通り、力試し用の石(100kg程)なので、運試しにチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね!

博多祇園山笠関連

櫛田神社常設の飾り山

櫛田神社の飾り山

7月に入ると、「御神入れ」を済ませた飾り山は一斉に市内各所で公開され、15日の未明に解体されますが、櫛田神社の飾り山だけは例外で、6月を除いた期間ほぼ常設展示されます。6月30日には、とても厳かな雰囲気の中「夏越大祓祭」が行われ、飾り山笠の「御神入れ」が行われました。

粛々と行われた「夏越大祓祭」

「夏越大祓祭」には法被姿の参加者たちも多数参加

祇園大祭 日程表

味のある祇園大祭の日程表

櫛田神社で執り行う祇園大祭の日程表は9日からとなっているようですが、山笠の開催期間は7月1日から15日までとなっています。こうして見ると、献茶式や鎮めの能が舞われたりもしているのですね。

境内のお汐井(清めの砂)

境内の箱に入ったお清めのお汐井

お汐井取りで箱崎浜に向かい、筥崎宮を参拝。その後で櫛田神社まで参拝に向かいます。拝礼に向かう際、神社に設置された箱の中のお清め砂で体を清めてから参拝するのだそうですよ。

奉納された献灯

奉納された献燈の数々(山留め付近)

櫛田神社 清道

櫛田神社 清道

こちらが櫛田神社の境内にある清道で、各流の山笠は、ここを廻ってから町へと繰り出します。

集団山見せ

櫛田神社前で山を舁く姿は勇ましく美しい

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「櫛田神社」のお守り

櫛田神社のお守り授与所

お守り授与所

櫛田神社では商売繁盛のお守りはもちろんのこと、各種祈願別のお守りも充実しています。櫛田神社のお守りで人気があるのは、飾り山がモチーフの「博多守」や櫛の形が可愛い「つげ櫛守」など。

山笠の時期は、山笠の扇子も頒布されていましたよ。御朱印帳も博多ならではのデザインで大変おすすめです!

「櫛田神社」のおみくじ

おみくじ

櫛田神社のおみくじは5ヶ国語に対応!

海外からの観光客も多い櫛田神社のおみくじはなんと5ヶ国語に対応しており、日本語・英語・韓国語・中国語・台湾語が選べます。グローバルですね!値段も100円とお手頃です。

櫛田神社 飾り

博多の総鎮守であり、男達が熱い思いをたぎらせる博多祇園山笠の舞台・櫛田神社。山笠だけでなく、秋季例祭の「博多おくんち」も行われ、どんたくの松囃子の出発点としても重要な役割を果たしています。お祭りの時期でなくても、商売繁盛や不老長寿、災難除けの祈願に是非おすすめしたい神社です。

<基本情報>

神社名 櫛田神社
住所 福岡県福岡市博多区上川端町1-41(地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」から徒歩約2分/地下鉄空港線「中洲川端駅」から徒歩約6分)
電話番号 092-291-2951
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし
駐車場 あり(参拝者は30分まで無料)
公式HP https://fukuoka-jinjacho.or.jp/area/fukuoka/
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