ポンプに「お」と「様」が付く珍スポットが大博通りにあるのをご存知ですか?その名も「おポンプ様」。都会的なオフィスビル群の中に人知れず残っている「二連式手押しポンプ」で、福岡のピンチを2度も乗り越え、大活躍したという貴重なポンプなんです!
今回は、そんな福岡の珍スポットかつ縁起の良いスポット「おポンプ様」をご紹介します。
「おポンプ様」までのアクセス
地下鉄箱崎線「呉服町駅」1番出口
大博通りの「博多三井ビルディング2号館」前にある「おポンプ様」までは、地下鉄の呉服町駅1️⃣番出口から歩いて2~3分。1️⃣番出口を出たら、そのまま祇園駅方向に向かって直進します。
博多、祇園方向に真っ直ぐ進む
西鉄バス「呉服町」バス停
「呉服町」のバス停が左側に見えてきますが、そのまま直進しましょう。
1つ目の信号を渡ってさらに直進!
さてお分かりか?おポンプ様がそこに…
さあ、目的地に着きましたよ!さて、あなたはお分かりだろうか…???一瞬、そのまま通り過ぎそうになる所にあるではないですか、おポンプ様が…(笑)。いざ、近付いてみましょう。
ところで「おポンプ様」とは一体?
神々しいおポンプ様
さて、福岡市民を長年やっていて恥ずかしながら今までその存在を知らなかった「おポンプ様」とは一体???
「おポンプ様」なる二連式手押しポンプは、説明書きによると、第二次世界大戦頃から昭和27~28年頃全国的に愛用されていたポンプで、当時のメーカーも今は存在せず、30年以上全く製造されていないとのこと。
本体に残された文字からは「二聯ケーボー號津田式」とあり、単式のものは製品として残存するものの、二連式のものは非常に貴重な珍しいものなのだそうです。いや~凄いですねー!このポンプを発明された方は紫綬褒章なども受賞されたようですよ。
それだけでも貴重なのですが、このおポンプ様の凄いところは、福岡大空襲の時も耐え、1978(昭和53)年の福岡大渇水(287日間、なんと給水制限が約8ヶ月も続いたという…)でも活躍したのだとか…!
実は、凄い縁起物ではないのかと思われる歴史的史跡であり、そんな貴重なポンプに敬意を持って「おポンプ様」と呼ばれるようになったようです。
「おポンプ様」をじっくり観察!
まるでお地蔵様のように台座まで設けてある
さて、このおポンプ様ですが、大博通りの拡張工事で撤去されるという危機が過去にあったようですが、「残してほしい」という近隣住民の声により、こうして残されたということです。
裏に周ると、英語でも説明が
「Honorable」とあるので、「尊敬に値する」「名誉に値する」といった位置付けであることが分かります。
飲み水ではありません
こちらのポンプ、実はレバーを上下させたら水が出るのだそうです…!でも飲料水ではないので、残念ながら飲むことはできません。
そばにベンチがあるので、ひと休みしながら観察
ベンチでひと休みしながら「おポンプ様」を観察していたら、立ち止まって写真を撮っていく人やレバーをちゃんと元の位置に戻していく人(笑)などいろんな人が居て面白かったです。
れっきとした福岡の歴史的史跡「おポンプ様」。100年近い歴史を経て今も市民から愛されるスポットでもあります。今回その歴史に触れてみて、感動を覚えたきくまるでした。。。