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全国約12,000社の総本宮!菅原道真公を祀る「太宰府天満宮」

太宰府市おすすめパワースポット

大宰府といえば「太宰府天満宮」!全国に約12,000社あるといわれる天満宮の総本宮で、菅原道真すがわらのみちざね公をお祀りしており、道真公のお墓の上に建てられた神社です。今回は、「学問の神様」として慕われる道真公のご利益が期待できる太宰府天満宮をご紹介します!

西鉄「太宰府駅」から太宰府天満宮までのアクセス

西鉄 太宰府駅

西鉄「太宰府駅」から太宰府天満宮までは歩いて5分程。駅から近いのがいいですね!車で行く方は、太宰府I.Cから15分くらいの距離です。

歓迎の石碑に和む

駅前広場から表参道へ

駅前広場から太宰府天満宮までは、駅から出て正面右手方向の表参道に沿って歩いて行きます。

表参道にはたくさんの土産店や飲食店が並ぶ

週末ということもあってか、参拝客・観光客でいっぱいの表参道。にぎやかな雰囲気に包まれながら、昔ながらの街並みを歩いて行きます。

太宰府でも有名なカフェ「風見鶏」

140年前から立つ古民家で、もともとは旅館だったというレトロな珈琲専門店「風見鶏」が表参道の途中にあります。大正時代の雰囲気が味わえる素敵な建物ですね。

あっという間に入口に到着!

さあ、太宰府の表参道を散策しながら歩いている間にもう太宰府天満宮の四の鳥居が見えてきました!

四の鳥居(太宰府天満宮入口)そばにある太宰府天満宮の案内所

四の鳥居の右側には太宰府天満宮の案内所があり、巫女さんが親切に案内して下さいます。お土産も買えますよ。

太宰府天満宮のご由緒

道真公を奉戴した牛は「御神牛」と呼ばれる

太宰府天満宮が創建されたのは、平安時代の919年のこと。901年に藤原時平らの陰謀によって大宰府に左遷されてしまった藤原道真公は仕事もさせてもらえず、貧しい生活を余儀なくされましたが、それでも国の平安を願いながら2年間過ごされ、903年にその生涯を閉じました。

道真公の遺言でその亡骸は太宰府の地に葬られることになりましたが、牛車に奉戴ほうたいし、北東の方角に向かっていたところ、急に牛が動かなくなり、これは道真公の思し召しであろうとその地に埋葬して廟を建立しました。

旧本殿

その後、疫病や天変地異など道真公の祟りかと思われるような不吉な出来事が藤原時平や天皇家に続き、道真公の御霊を鎮めるべく、919年、天皇の勅命によって道真公の墓所の上に社殿が創建され、皇室の崇敬も集めるようになりました。

923年には右大臣の官職を取り戻し、その後、太政大臣の位階も追贈されたそうです。道真公はこれ以降、「天満大自在天神てんまんだいじざいてんじん(天神様)」として崇められるようになったと伝わっています。

現在、本殿は仮本殿として「令和の大改修」の途中ですが、檜皮葺ひわだぶき屋根の立派な旧本殿は安土桃山時代の16世紀後半、小早川隆景こばやかわたかかげ公によって再建され、江戸時代、黒田家が福岡藩主になってからは、社域の整備が常に行われてきました。

道真公の御霊は仮殿に移されており、2027年の「式年大祭」に向けて社殿は、2023年5月から3年をかけて改修の真っ最中。毎年、3月の第1日曜日(2024年は3月3日)には、道真公を偲んで歌を詠む平安時代の宮中行事「曲水の宴」が執り行われます。

太宰府天満宮の御祭神

太宰府天満宮の御祭神は、菅原道真公です。

太宰府天満宮のご利益

菅原道真公は生涯を通じて類稀たぐいまれな頭脳明晰さで素晴らしい功績を残されたことから、「学問の神様」として全国に名を馳せていますが、ご利益は学問成就だけでなく、厄除け文化芸術向上正直・至誠の神としても知られています。

太宰府天満宮の境内の見どころ

御神牛

毎日のように行列ができる入口そばの御神牛

道真公の亡骸を運んだことで、神の使いとして敬われる御神牛。古くから天満宮にゆかりの深い存在となっています。神社入口から入ってすぐの所にある御神牛の前には連日たくさんの人々が並び、頭が良くなるよう頭を撫でたり、自身の不調な体の部分を触る人も。

良くなりたい箇所を撫でることで、病気が良くなったり、知恵が付くと言い伝えられています。

太宰府天満宮の境内には、計11体の御神牛が安置されています。

心字池

心字池には3つの橋(太鼓橋)が掛かっている

太宰府天満宮で有名な場所の1つとして紹介されるのが「心字池」です。道真公の門弟である味酒安行うまさけやすゆきが造営したと伝えられており、朱色の太鼓橋からはその素晴らしい眺めを見ることができます。

太鼓橋の3つの橋は過去・現在・未来を表している

太鼓橋を渡り、心身を清めてから本殿へ

太鼓橋は本殿を参拝する前の清めの橋であり、ここで心身を清めてから本殿に向かいます。太鼓橋の3つの橋は「過去・現在・未来」を表しており、橋を渡る時には、決して後ろを振り返らず(1つめ)、立ち止まらず(2つめ)、つまづかない(3つめ)ように渡ることに注意すると良いそうです。

手水舎

格式の高さを物語る規模の手水舎

一般的な神社に比べてはるかに大きな手水舎が印象的な太宰府天満宮。その格式の高さが窺えます。太宰府天満宮は紫陽花の名所でもある為、紫陽花の季節には、紫陽花600輪が浮かべられる花手水を楽しむことができます。

楼門

楼門

入母屋造いりもやづくりの非常に壮麗な楼門(2階建ての門)は、通常の楼門と異なり、珍しい造りであることが最大の特徴といえます。太鼓橋側から見るとたしかに2層の門なのですが、本殿側から見ると1層なのです。楼門両脇には、天神様をお守りする随身像があります。

期間限定の仮本殿

屋根に森を乗せた仮本殿

2023年5月から始まった令和の大改修で、約3年間だけ期間限定で屋根に森を乗せた仮本殿が建設されています。道真公の御霊は現在この仮本殿に祀られているとのこと。この仮本殿は、建築家・藤本壮介氏の設計によって本殿前に特別に建てられたそうです。こちらも味があってなかなか良いな、と思います!

境内の梅

紅梅と白梅のしだれ梅が美しい

太宰府天満宮といえば、道真公を慕い、京都から一夜で飛んできたと伝わる「飛梅」が有名ですが、境内には約197種、約6,000本もの梅の木があるといわれています。2月~3月初旬の見頃には、大変美しい花を咲かせる梅の花の数々。仮本殿の前にも人々を魅了する紅梅やしだれ梅が咲いていました!

今年は梅の開花が早かった

飛梅

「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

この歌を見るといつも涙がこみ上げてくるのですが(そういうお年頃?)、京都の自邸の庭に残してきた梅の木に詠んだ歌といわれており、これに応えるかのように一夜で飛んできたと伝わるのがこの「飛梅」です。毎年境内のどの梅の木よりも早く花を咲かせ、それから一斉に6,000本の梅が咲くそうですよ!

境内の池の鯉とミニサイズの御神牛

色とりどりの鯉も絵になる

境内にも池があり、色とりどりの美しい鯉が泳いでいたのも印象的でした!鯉の餌も買って与えることができるようになっていますよ。

ミニサイズで可愛かった御神牛

池の手前にも小さな御神牛が置いてあり、とっても可愛かったのでナデナデしてきました。

梅の種納め所

梅の種はこちらに納めると良いとのこと

道真公が好んだ梅の種には天神様が宿ると古来言い伝えられており、梅を買っていただいたら、その種を粗末にせず、こちらに納めると良いと聞き、さっそく入口手前の「寺田屋」さんではちみつ梅(130円)を1つ購入。美味しく味わった後、種をティッシュに包み、こちらに種だけお納めしました。

不思議なんですが、種を納めた時に風が突然サーッと吹いてきたので、やっぱり本当なんだな…と実感。たまに梅の種以外のゴミが入っている事があるそうなので、それだけは止めて欲しいですね。

本殿の裏側にある老松社

本殿の裏側には道真公のご両親を祀る老松社がある

なぜか引き寄せられるようにお参りした本殿裏の境内摂社の老松社は、道真公のご両親が祀られているお社です。こちらでもお参りし始めたら、突然サーッと風が吹いてきたのが不思議でした。

国指定天然記念物の大樟(おおくす)と夫婦樟(めおとぐす)

誠心館前に立つ高さ28.5mの大樟

近くで見るとさらに幹周りの巨大さに圧倒される大樟は、樹齢約1500年といわれる巨樹です。境内には、大小100本ほどの樟の木がありますが、この大樟と夫婦樟の3本は国指定の天然記念物だそうです!

木漏れ日が降り注いで神々しい夫婦樟

仲睦まじく立派な夫婦樟は本殿の裏側に生えています。樹齢は1000年から1500年というから、こちらも道真公が生きておられた頃からこの地を見守ってきたのかもしれませんね。新緑の季節にはクスノキの香りに満たされるそうです。

菅公歴史館

菅公歴史館

道真公の波乱に満ちた生涯を博多人形が伝えてくれる歴史館。また、太宰府天満宮の神事や祭典の様子を展示物や写真で観ることができます。入館は16時までで、火・水が休館日です(一般200円)。

絵馬堂

九州に現存する最大で最古の絵馬堂

江戸後期の1813年に建てられた絵馬堂は、九州に現存する最大最古の絵馬堂です。これまでにどれだけ多くの絵馬が奉納されたのか気になります!

宝物殿と梅の木

境内中ほどにある宝物殿への入口

宝物殿

太宰府天満宮の宝物殿では、太宰府天満宮や道真公ゆかりの文化財約10,000点を所蔵・展示しています。近年では、現代アートの展示にも力を注いでいるそうです。入館は16時までで、月曜休館となっています(一般500円)。

宝物殿から曲水の宴が行われる庭までの敷地には梅が咲き乱れる

境内には約6,000本の梅の木が毎年競い咲きますが、宝物殿からだざいふ遊園地に行く途中にある曲水の庭までの敷地に梅の木の森のような場所があります。今年は少し早い開花でしたが、昨年の曲水の宴の時は梅がちょうど満開で、見事な花を咲かせていました。

昨年の「邂逅の苑」のしだれ梅

菖蒲池

6月初旬に菖蒲が見頃を迎える菖蒲池でも梅の花が元気に咲いていました!この菖蒲池では、紫陽花も見られますよ。

太宰府天満宮のお守り

実に広い授与所

太宰府天満宮のお守りは学業成就守はもちろん、様々なお守りがあります。ほとんどのお守りに梅の紋が入っていますが、中には鷽鳥うそどりのモチーフや御神牛のモチーフのものも。災いを避け、健康長寿を祈願する「梅実守」や「夢守」「仕事守」「災難除守」「方除守」「厄除守」など思わず欲しくなってしまうものばかりです。

数あるお守りの中できくまるは「幸せうそ鈴守」を購入!

鷽鳥は雀よりひと回り大きな鳥でこちらが縁起物とされているのは、鷽鳥が災いをすべてうそに変え、良いことに転じて幸福を招くと考えられていることからだそうです。天神様では「うそ替え神事」が行われます。きくまるはこの「幸せうそ鈴守」に一目惚れ♡バッグに付けて鈴の音を楽しんでいますよ!

全国の受験生のみならず、多くの人々から慕われる菅原道真公を祀る太宰府天満宮。福岡県民なら一度は足を運んだことがあるという方も多いと思いますが、近いゆえにまだ行ったことがないという方も、本当に素晴らしいパワースポットなので、是非一度は足を運んでみて欲しいな、と思います。

<基本情報>

神社名 太宰府天満宮

住所 福岡県太宰府市宰府4丁目7-1(西鉄太宰府線「太宰府駅」から徒歩約5分)

電話番号 092-922-8225

営業時間 6:00~19:30(12~3月は18:30まで)

定休日 無休

公式HP https://www.dazaifutenmangu.or.jp/

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